DAWソフト導入ガイド 1
宅録環境の要、DAWソフトを選ぶポイント(1)
DAWとは
パソコンをベースとした宅録を楽しむうえで、実際に録音や編集などの作業を行うために必要なのがDAW(Digital Audio Workstation)です。
録音に必要なマイク、オーディオインターフェイス、MIDI入力用インターフェイス、モニター用のスピーカーなどが揃ったら、それを中央のパソコンのDAWソフトから制御することで、実際に録音や編集が可能となります。
注意
・最後は結局音質などは聴いてみないと人によって好み、感じ方も分かれてくるので参考程度にどうぞ:)
・製品のスペック・性能については、製品のバージョンアップや情報の誤植などで実際に販売されている製品と異なる可能性があります。必ず購入前にメーカーHP等で十分に確認することをオススメします。
・特定の製品の販売促進を目的としているわけではありません。
一般的なDAWソフト
といっても、これだけでは具体的なイメージがわかないと思いますので、実際に市販されている一般的なDAWソフトをあげてみますと、このようなものがあります。
製品名 | Cubase | Sonar | Sol | Acid |
メーカー名 | Steinberg | Edirol | Yamaha | Sony |
写真 |
もちろん、これ以外にもプロのスタジオなどで広く利用されているProToolsや、Macでは有名なGarageBandなど沢山DAWソフトは存在します。
なにを基準に選ぶべきか
このように、DAWといっても非常に多くの選択肢があります。
たくさんのメーカーがそれぞれのシリーズを発売している上、その中にも初級者向けから上級者向けまで様々なグレードが存在します。
たとえばCubaseの場合でも、実にこれだけのグレードが存在します。
価格は2007年2月現在、楽天市場にて調査した参考価格です。
Cubase4発売に伴い、記事を更新しました。
グレード | LE | SE | Studio | 4 |
機能 | 少ない← →多い |
|||
値段 | ほかの製品にバンドル | 25,000円前後 | 60,000円前後 | 110,000円前後 |
これだけ多く選択肢があるため、特に初めてDAWソフトを購入する場合は迷ってしまうと思います。
今回は、選ぶ際のポイントをご紹介します。
使い勝手
DAWはなんといっても作業の中心となるものです。
DAWの使い勝手が悪いと、作業の効率に大きく影響します。
使い勝手といっても、ソフトウェアのインターフェイス(画面)自体が使いやすいか、という点と外部機器あるいは外部ソフトウェアを制御しやすいかといった点があります。
前者については、使い人自身の好みなどで直観的に選ぶことができますが、後者については使っているうちに不便を感じだすことも多く、最初の購入の段階ですべて見極めるのは難しいかもしれません。
相性
DAWソフトには、使う機材・ほかのソフトなどとの相性があるので、そちらに注意してください。
これについては、長くなってしまうため、次回記事にてご案内をしたいと思いますが、一番確実なのは体験版を実際に動かしてみることです。
デモ版を活用しよう
使い勝手や相性を見るうえで、一番良いのは体験版を使用することです。
体験版で実際に機能を見ることで、使い勝手や相性を見るだけでなく、ソフトが正常に使用しているPC上で動くかどうかを確認できるため、体験版が用意されている場合は絶対に活用するべきです。
いくつか、有名なソフトウェアで体験版が用意されているものをご紹介します。
リストは2006年8月現在公開されている体験版の一覧です。将来的にソフトの公開が終了、あるいはURLが変更となる可能性があります。
アカデミック版を活用
学生や教育機関関係者であれば、アカデミック制度を利用して製品をかなり安く手に入れることが可能です。
アカデミックの対象については、メーカーによって規定が異なりますが、学生であればたいていの場合利用することができると思います。
学生証のコピーの登録などが必要な場合もあります。
アカデミック版の値段例
価格は2006年8月現在、楽天市場にて調査した参考価格です。
ソフト | 写真 | 一般価格 | アカデミック版 |
Steinberg Cubase 4 |
110,000円前後 | 約69,800円 | |
EDIROL SONAR 6 SE |
55,000円前後 | 約34,800円 |
次号予告
次回記事では、もうちょっと踏み込んで、機能面などでの選択のポイントのご案内、さらには低価格帯の初心者向けDAWソフトのご紹介をする予定です。