オーディオインターフェイス導入ガイド
最新のオーディオインターフェイスの性能、特徴などを検証しています。
注意
・最後は結局音質などは聴いてみないと人によって好み、感じ方も分かれてくるので参考程度にどうぞ:)
・製品のスペック・性能については、製品のバージョンアップや情報の誤植などで実際に販売されている製品と異なる可能性があります。必ず購入前にメーカーHP等で十分に確認することをオススメします。
・特定の製品の販売促進を目的としているわけではありません。
・このページの内容を読んだ結果発生したトラブルなどについては一切責任を取れません。
・上記内容に同意していただけない場合は、ただちに閲覧を中止してください。
オーディオインターフェイスとは
声や楽器の音をパソコンに取り込む時に活躍するのがオーディオインターフェイスです。
A/Dコンバータというものを搭載することで、声や楽器などのアナログの信号をパソコン上で処理可能なデジタルな信号に変換してくれます。
パソコンによっては、既に録音可能なサウンドボードがついてる場合がありますが、音質や性能で不満がある場合は、オーディオインターフェイスの導入を検討すべきでしょう。
オーディオインターフェイスと一概にいっても、既にパソコンに取り付けられているようなサウンドボード状のものやUSBやFireWireで接続できる外部に取り付けるものなど、その種類・性能は多岐にわたります。
このページでは、そんなオーディオインターフェイスの中からいくつかの機種をピックアップし、性能や価格などを比較していきます。
オーディオインターフェイス購入の際の参考にでもしていただければ幸いです。
外付けか増設(サウンドボード)か
オーディオインターフェイスには、外付けのタイプのものとサウンドボードの形のものがあります。
2006年8月23日現在、値段帯が比較的近い二つの商品を比べてその特徴を見てみましょう。
PCI接続タイプ(増設) Creative E-MU 0404 約8,953円(2006.08.23現在) |
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USB接続タイプ(外付け) EDIROL UA-1EX 約9,500円(2006.08.23現在) |
外付け型と増設型、二つのどちらのタイプを選ぶ際には携帯性がポイントとなります。
増設するタイプの方は、主にPCIバスなどに差し込む形になるので、基本的にはデスクトップPCが対象となります。
そのため、例えばスタジオで録音を行いたいといった場合に不便が生じます。(スタジオでカセットやMDなどに録音し、それを家に持ち帰ってから取り込むことは可能ですが)
スタジオに限らず、家の中でも録音できるものの範囲は、パソコンを中心にケーブルが届く範囲に限定されてしまいます。
外付け型であれば、ノートパソコンとオーディオインターフェイスを持ち歩いて家からでて録音、なんてことが可能です。(場合によっては電源が別途必要なオーディオインターフェイスもあります)
となると、外付け型のほうがよさそうですが、増設型にはコストパフォーマンスといった大きな強みがあります。
上記の二つの機種についても9000円前後という同じ価格帯ですが、UA-1EXが2ch(ステレオ)までしか録音できないのに対し、E-MU 0404の方は最大4chまで同時に録音が可能(但し、端子の種類は同じではありません)でさらにMIDI信号も受信できたりと、性能には大きな違いがあります。
同時録音可能なチャンネル
同時に録音可能なチャンネルは、特に録音のテクニックが上達してきた頃に気になる問題です。
同時に複数のチャンネルで録音可能なことで、録音した後のサウンドメイクの幅が非常に広がります。
ドラムなどがよい例でしょう。
ドラムセットはバスドラム、スネア、ハイハット類、タム…など多彩なパーツから構成されています。
これをステレオあるいはモノラルで録音した場合は、後で個々の音量バランスを変えるのは難しいですが、バスドラム、スネアなどをそれぞれのチャンネルで別途に録音していた場合には、録音後にバスドラムの音を大きく調整したり、スネアだけにエフェクトをかけたり…といった音作りが可能となるのです。
ドラムに限らず、例えばアコースティックギターを録音する場合でも、マイクを複数用意し、それをミックスすることで自然な音を求めたりといったことが可能です。
このように、同時に録音可能なチャンネル数は多いと、後々テクニックがついてきた後に色々なことを試せるようになります。
しかし、同時に録音可能なチャンネルが多いと、その分高価になってしまいます。
EDIROL社の製品の価格をみてみます。
製品名 | UA-1EX | FA-66 | UA-101 |
写真 | |||
同時録音可能チャンネル | 2(ステレオ) | 6 | 10 |
値段(2006年8月23日現在) 市場価格 |
約9,500円 | 約38,000円 | 約58,000円 |
このように、同時録音可能チャンネル数が増えるほど値段はかなり高価になってしまいます。
また、同時録音可能なチャンネル数は複数であっても、端子が揃っていない場合があります。
例えば、FA-66の場合でも(XLR / PHONE端子 x2 + RCA x2(L-R) + Digital(Optical))となっているため、マイクをそのままさせるのは二本までで、それ以上指す場合はアダプタなどで変換させる必要があります。
操作性の面でも、必要最低限のもののほうが使いやすいことがあるので、初心者の方の場合で、まだあまりよくわからないといった場合は、チャンネル数は最低限の物を購入し、その後テクニックの上達などで物足りなくなった時に新しく必要なチャンネル数を備えたものを購入するのがよいかもしれません。
サンプリング性能
オーディオインターフェイスの主な役割は、アナログな信号をデジタルに変換するところにあります。
なので、そこの部分の性能によって録音される音のクオリティが大きく変わります。
音質は基本的には、分解能(サンプリング性能)とA/Dコンバータの性質により決まります。
A/Dコンバータの性質・ノイズがどれくらい少ないかなどについては、一概にどれがよい、わるいなどを示す指標がないため、実際に使ってみた上での感覚・好みで良し悪しが決まってしまいますので、今回は触れません。
分解能(サンプリング性能)というのは、簡単に言えば波形をどこまで細かく調べるかといったところにあります。
○bit / ○kHzといった形でその製品のサンプリング性能が記述されていると思いますが、一般的にはこれらの数値は高ければ高いほど音が細かいところまで再現されます。
この性能がよいと音質は向上しますが、その分データ量が膨大となり、マシンパワーとハードディスクの容量が必要となります。
ちなみに、一般的なCDは16bit / 44.1kHzでサンプリングされています。
その他の性能
これらの性能のほかにも、最近のオーディオインターフェイスには面白い機能がついているものが多くあります。
その中でも、面白いものを二つほどご紹介します。